70代 女性 Hさん
症状:眼のかすみ感、羞明感
病歴:脳梗塞による身体の麻痺
ご相談内容
脳梗塞で身体が不自由であるため、眼の調子が悪くても眼科に受診できずにいた。眼のかすみ感、羞明感が悪化したため、10年ぶりに眼科を受診したところ、白内障と診断された。手術を勧められましたが、恐怖心のため保留にしたいと主治医に相談したところ、眼鏡や食生活改善を勧められた。しかし、食生活をどの様に改善したら良いかわからないので食事指導を受けたい。
これまでの食生活及び生活習慣
普段のお食事は、ネットスーパーを利用している。お菓子等の甘味の間食も多い。
以前は、脂っこいものが好きで良く食べていたが 脳梗塞になってから気をつけている。
具体的な食事内容
・朝食:菓子パン
・昼食:お弁当
・夕食:お惣菜
ご提案内容
血糖が瞬時に高くなる菓子パンやお菓子類を制限して頂きましたが、甘味の強い依存性があったため、血糖を上げない甘味料のエリストールを使用したデザートを作ることをお勧めしました。また、抗酸化力が高く、血糖の上昇を抑えるブルーベリー、ラズベリーなどのベリー類および緑黄色野菜を積極的に摂取して頂くように指導させて頂きました。娘さんにもご協力頂き ネットスーパーで身体に良い食材を選んで頂き、作り置きに適した調理方法をご提案しました。
ご提案した食事例
- 豆乳ヨーグルト
- ブルベリー50g
- 甘味料(お好みで)
- ブラックコーヒー
- 納豆、もずく、切り干し大根のお惣菜
- 金時豆と干しエビ入りの若玄米
- 汁物
- ほうれん草の胡麻和え
- 切り干し大根の納豆混ぜ
- 刺身(出来れば天然物)
- 汁物
- 金時豆と干しエビ入りの若玄米
ご感想
1カ月に1度の頻度でLINE電話でアドバイスを頂きました。5カ月後には、以前より身体の調子も良くなり、精神的な安定も得られ、白内障の日帰り手術を受ける事を決断しました。手術後の経過も良好で、以前よりはるかに良く見える様になったので、外出の頻度も多くなり、とても感謝しております。
【白内障の対策】
手術が治療の第一選択になりますが、初期の白内障の方や、その予防において、下記のような対策が有効です。
- 紫外線を防ぐ
紫外線は網膜にダメージを与えます。UVカット機能のあるサングラスの着用や調光レンズの眼鏡が推奨されます。 - 外傷を防ぐ
- 禁煙
- 緑黄色野菜をとる
ほうれん草やブロッコリー、パプリカ、かぼちゃなどの緑黄色野菜には黄斑部の色素に含まれるルテインやゼアキサンチンが多く含まれます。これらの野菜には、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンCなどビタミン類も多く、さらに葉酸、食物繊維も豊富に含まれています。 - サプリメントを摂取する
活性酸素の悪影響から網膜の細胞を守る働きのあるビタミンCやビタミンEなどのビタミン類、亜鉛などをサプリメントで服用すると、加齢黄斑変性の発症や進行のリスクが低くなることがわかっています。また、黄斑部を守るには、ルテインやゼアキサンチンのサプリメントを摂ることも選択肢になります。 - 血糖が高くならないようにする